FAネットワークの稼働状況とセキュリティ脅威を可視化する

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術の展開が進んでいる。製造業などでは、かねてより生産工程の自動化で活用しているファクトリーオートメーション(FA)にIoTを融合、全社規模のシステムを、IoT導入を契機にしてさらに進化させようとしている。


昨今、生産現場のネットワークは、情報の利活用を目的として、オフィスのOAシステムとの接続やIoT活用によるクラウドサービス利用など、ネットワークの利用方法が変化しているケースが増えてきているという。NECネッツエスアイは今月2日、ジュニパーネットワークスのIT(情報技術)可視化ソリューションと萩原テクノソリューションズの産業用コンピュータとを組み合わせた「FAネットワークモニター」の販売を開始する。

生産現場やオフィスのネットワークの稼働状況を"見える化"する。FAネットワークモニターは、OAシステムや生産ラインのネットワークに「FAネットワークモニター コレクター」を接続するだけで、ネットワークの構成変更無しにセキュリティ脅威を可視化できる。ほかに、ネットワーク稼働状況を機械学習(2種類の分析エンジン)により可視化して、ネットワーク製品の劣化による故障予測を可能とし、予防保守によるシステムの安定稼働を支援する。

顧客のニーズに合わせたカスタマイズも可能であり、ネットワーク可視化とセキュリティ脅威の可視化のどちらか一方を選択すること、産業用コンピュータを活用しOAシステムとは異なる生産現場にも対応できるという。

NECネッツエスアイは、経験豊富なネットワーク構築、セキュリティ対策のノウハウを活かし、生産現場におけるネットワークを安定稼働させるために、ネットワークの稼働状況やマルウェアなどのセキュリティ脅威の可視化を、今回発表したソリューションで支援していく。個別見積価格の同モニターは、今後3年間で3億円の販売が見込まれている。