長野県大町市、児童見守りサービスの実証検証を開始

長野県大町市と大町市教育委員会、関西電力は、ケイ・オプティコムのIoT(モノのインターネット)ソリューションを活用し、児童見守りサービスの実証検証を大町市で開始した。


このサービスは、LPWA無線技術に含まれる「LoRa通信」方式を利用しており、基地局を他サービスと共用することで、コストを抑えた安価なサービスの提供を可能にするというもの。

LoRa通信とは、Long Rangeの略で、通信速度を抑える代わりにコストが安く、高い建物など遮蔽物が少ない条件下では、少ない消費電力で数km程度の長距離通信が可能な通信方式のこと。

実証実験では、児童が携帯する検証端末から大町市の施設に設置したLoRa基地局を介しサーバへ位置情報が送信され、保護者はスマートフォンなどからインターネットを介して児童の位置情報を一定の範囲で把握できる。また、保護者があらかじめエリアを指定することで、そのエリアから児童が出入りしたことをメールで通知する。

実証実験を実施することで、サービスの実用化に向けた「技術的課題の洗い出し」や「ユーザ利便性の確認」を行う。

大町市では、登下校中や外出中の児童の安全確保を目的に、これまでにも様々な検討を実施してきた。今後、地域社会の更なる安全性向上を目指して、LPWA無線技術および見守りサービスの有効性を検証し、大町市として見守りサービスの導入を検討している。