LPガスの利用状況をIoTで見守る

ケイ・オプティコムは、岩谷産業のLPガス集中監視サービス向けにLPWA無線技術(LoRa方式)を活用したIoTソリューションを提供する。


LPガス集中監視サービスとは、ユーザーのLPガスメーターに通信機を接続し、集中監視センターにてLPガスの利用状況を見守り、「ガス漏れなどの異常の検知」「遠隔でのガスの遮断・復帰」などを行うことで、安心してLPガスを利用してもらうという岩谷産業が提供するサービス。

ケイ・オプティコムはLPガス集中監視サービスへのLoRa方式の適用に関し、2017年6月より岩谷産業と共同での実証実験に取り組み、技術面の評価や運用面の課題を抽出するなど、本格導入に向けた準備を進めてきた。

今回、これまでの取り組みを通じて、LPガス集中監視サービスへのLoRa方式の適用性が確認できたことから、2019年2月を目処に本格提供を開始し、以降3年間で関西における岩谷産業のLPガスの利用者約3万件への提供拡大を行う。

ケイ・オプティコムが提供するLoRa方式を活用したIoTネットワークは、両社で行った実証実験の結果を踏まえ、LPガス集中監視サービス向けに、より短い時間間隔での下り通信が可能となる独自の仕組みを実装している。ガスメーターの遮断弁の制御といった用途にも適用が可能だ。数万台規模のLPガス集中監視サービスへの下り通信対応のLPWA無線技術を活用したIoTソリューションの提供は、日本初の取り組みだという。

今後、ケイ・オプティコムはIoTソリューションの特徴を活かし、岩谷産業が目指す、LPガス集中監視サービスのさらなる普及によるユーザーへの安心・安全なガスの提供やガスボンベの配送計画の精度向上などに貢献していきたい考え。