空港内の自動走行の実証実験始まる

鴻池運輸とZMPは、国土交通省航空局が2018年6月から公募した「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験 実証実験実施者」に共同で応募し、選定されたことを発表した。


実験は国土交通省航空局が、深刻化する空港の地上支援業務の労働力不足に対応するため、空港の制限区域内において、乗客・乗員の輸送を想定した自動走行車両の実証実験を行う国内初の取り組み。実証実験の実施時期は2018年11月から2019年2月ごろを予定している。

このプロジェクトでは、成田国際空港において、地上支援業務の一部を請け負っているKONOIKEグループの日本空港サービス(JASCO)の作業スタッフの空港内移動を、ZMPが提供する自動運転実験車両で実施。空港制限区域内という一般道路とは異なるルールが適用される環境下で、自動運転技術実装に向けた検証および課題の抽出を行う。

ZMPは自社で自動運転技術や自動運転車両管理システムなどを開発し、自動運転プラットフォームとして提供している。また、「デモから商業化」を掲げ、大手町~六本木間の自動運転タクシーによるサービス実証など、実用化に向けたビジネスモデルの実証を行っている。同社によると、今回の案件は空港制限区域内という新たなフィールドでの実証となるという。