非常時の停電での電力供給をよりスムーズに

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と日立製作所は、スロベニアの国営送電事業者であるELES, d.o.oと共同で推進しているスマートコミュニティ実証事業を拡充し、新たに「クラウド型エネルギー管理システム(AEMS)」の実証を2018年10月から開始する。


NEDOとスロベニアの経済開発・技術省、インフラ省およびELES, d.o.oは、拡充テーマの共同実施に合意し、2018年9月24日にそれぞれ協力覚書(MOC)、議事録(MOM)ならびに基本協定書(MOU)の改訂書を締結。同時にNEDOの委託先である日立製作所とELES, d.o.oは、協定付属書(ID)の改訂書を締結した。

拡充したテーマでは、大口需要家および電力小売事業者向けのエネルギーサービス事業の確立を目指して、工場、ビル、家庭などの需要家側に設置した蓄電池などと連携し、系統事故時の自立運転による停電回避や、瞬時電圧低下対策による工場の電力品質の確保、送電事業者への調整力を提供する、クラウド型エネルギー管理システム(AEMS)を構築して実証を行う。

今回の実証では、データセンターに構築したAEMSと、エリア内の需要家側に設置した蓄電池や工場、ビル、家庭などに導入されているエネルギー管理システム(xEMS)、配電会社に設置した制御システム(DMS)を連携させることで、アイランディング(系統事故時の自立運転)、瞬時電圧低下(瞬低)対策、アンシラリーサービス(送電事業者への調整力提供)などを複数の顧客に対して提供する。

アイランディングでは、停電時にDMSと連携し、病院などの重要施設を含むエリアを系統から切り離し、蓄電池から電力を供給することで長時間停電を回避する。瞬時電圧低下対策では、高品質な電力供給を必要とする工場などで、降雪や落雷などの自然災害を起因として発生する瞬時電圧低下(瞬低)に対して、エリア内に設置した蓄電池を活用し、需要家の重要負荷設備を瞬低から保護する。

アンシラリーサービスでは、蓄電池およびエリア内の需要家に設置されたxEMSと連携し、系統安定化に寄与する周波数制御のための調整力を送電事業者に提供する。

スロベニアでクラウド型エネルギー管理システムの実証事業を開始へ


カテゴリー: 情報通信 , エネルギー   

大島 純一郎

大島 純一郎Author

証券系システムエンジニアやIT系資格対策問題集の編集、IT系Webメディアの編集記者などの経歴を生かして、企業向けIT関連の記事制作に携わる。専門は、IT、金融、医療分野。医療情報システムの企画/構築、運用に関する知識を有する専門者としての資格、医療情報技師、情報セキュリティアドミニストレータの保有者。

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