生体認証で不正アクセスを防止

楽天証券は、ユーザーによりセキュリティの高い環境を提供することを目的として、ID・パスワードを入力しなくてもスマートフォンの指紋や顔認証、端末の認証でログインする新しいログイン方法を提供すると発表した。


まずは、2018年秋ごろリリースするPCインストール版のトレーディングツール「MARKET SPEED II」に実装し、他サービスやデバイスに順次拡大する予定。

このログイン方法は、ブロックチェーン(分散型台帳)などのFinTech技術を活用。ユーザーの認証情報を暗号鍵として、ユーザー、楽天証券、セコムトラストシステムズで分散保管され、全ての認証が通らないとログインできない仕組みとなっている。

ログイン時には、ID・パスワードの入力は必要なく、PCと連携するスマートフォンに通知が送られ、スマートフォン側で指紋や顔、パスワードで認証するとPCにログインできるようになる。楽天証券によると、不正ログインや改ざんの心配を軽減し、ユーザーに高セキュリティな環境を提供できるという。

今回の取り組みは、証券会社やFinTech企業、大手テクノロジー企業など51社が参加し、新たな金融インフラの検討を目指している「証券コンソーシアム」にて楽天証券がリーダーのワーキンググループ「KYC(本人確認)共通化」の第一号案件。参加企業にこの技術の推進、導入を進めていく。