国内コンテンツアプリ市場は高成長、4年後には3,800億円超に

スマートフォンが普及した現在、日本でもドラマや音楽映像などを手元で楽しむ人が増えている。スマホアプリはほかにも、金融×IT(情報技術)のフィンテック、AR/VR(拡張現実/仮想現実)、AI(人工知能)など先進技術の台頭を受けて、コンテンツとともに多様化が進んでいる。


企業・団体においても業務にモバイル端末やデジタルコンテンツを利用することが多くなり、サービス分野の拡大とともにコンテンツ制作・管理・配信等のしくみを革新することが求められている。コンテンツアプリケーション市場を機能別に分類し、各セグメントについて調査・分析および予測を行っている。IDC Japanは、'17年の国内コンテンツアプリ市場の分析結果と'18年~'22年の予測を発表した。

コンテンツ制作を行う「オーサリング/パブリッシング市場」、コンテンツを検索/分析する「コンテンツアナリティクス/サーチソフトウェア市場」、「エンタープライズコンテンツ管理市場」、ビデオなどリッチコンテンツの「パースウェイシブコンテンツ管理市場」、AIの技術基盤となる「コグニティブ/AIソフトウェアプラットフォーム市場」など7つのセグメント全体では、前年までの低成長から高成長に転じて7.5%増の3,341億円になった。

'17年は、AIシステムの立ち上がり、リッチデジタルコンテンツの需要増、企業のコンプライアンス遵守需要があり、それぞれの対応セグメントでの急成長や成長があった。背景にはデジタルマーケティングの加速や、金融機関での不正、文書改竄問題などを受けての証跡管理の徹底などがあった。

国内コンテンツアプリ市場は年間平均成長率(CAGR)2.7%で成長し、'22年に約3,811億円規模になる。「コグニティブ/AI」セグメントはCAGR30.7%が見込まれ、業務の自動化/高度化を推進するだろうという。詳細はIDCレポートにて確認できる。