新型オブジェクトストレージが投資効果とIT効率をさらに高める

データを画像や文章ファイルなどオブジェクト単位で管理し格納する。オブジェクトストレージは、拡張性に優れていて、APIで容易にアクセスできるため、クラウドコンピューティングおよびクラウドサービスの普及とともに存在感が増し、重用されている。


昨今、クラウドネイティブなソリューションの検討が始まる中で、その需要が高まっている。オブジェクトストレージは、パブリッククラウドでのストレージ利用からオンプレミスでの利用まで幅広いニーズがあり、同時に、旧来型アプリケーションのデジタル転換を支えるストレージとしての利用も始まっているという。デルとEMCジャパンは9月26日、ソフトウェア定義型オブジェクトストレージ"Dell EMC ECS"の次世代版「Dell EMC ECS EX」を発表した。

ECS EXシリーズは、デルテクノロジーズの包括的な技術を盛り込み、これまで以上に幅広いユースケース、企業規模のニーズに合わせて設計した2つのまったく新しいモデル300/3000を通じて、設備投資を30%削減しながらIT効率を75%高めることに成功した事例もあるECSの製品ラインアップの柔軟性をさらに高める。

ECS EX300は容量60TBから導入可能。例えばPivotal Cloud Foundryで構築したアプリなどクラウドネイティブな取り組みに最適で、その勢いに乗ってより多くの容量が要求される際でも、シームレスに拡張できる。また、Centera環境の最新鋭化にも適している。

ECS EX3000は単一ラックで最大8.6PBまでサポート。アクセス頻度が低いデータ等のアーカイブ、社内クラウドストレージポータル、大規模なクラウドネイティブアプリやIoT/アナリティクスに最適であり、既存ECSよりも格納密度50%増、コストは17%安価――。データセンタ統合プロジェクトにも非常に適しているという。