各種規格・認証についても学べる、実践的農業オンラインラーニング

近年、農業生産や産品加工を行う上で、食品安全、環境保全、労働安全に係る農業生産工程管理(GAP)、危害要因分析・重要管理点方式(HACCP)や有機JASなど、様々な関連規格・認証制度への関心が高まっている。


さらにそれら認証制度の生産現場や加工現場への効率的な普及・拡大において、農林水産省が推進する取り組み(参考資料PDF)を踏まえ、認証取得を指導できる人材の育成も求められているという。NECソリューションイノベータは、昨年末からGAP指導者育成を支援するeラーニングサービスを提供していて、ここにHACCPと有機JASの学習コンテンツも新たに加えて体系化した「NEC 農業学習サービス」を今月25日に発表した。

紙媒体や講習会でしか学べなかったGAPを、受講者自身がタブレット端末を使って適時に学習・復習可能なものとした。実績を踏まえてコンテンツを拡充した今回のオンラインサービスでは、生産における持続可能性を確保するための認証取得に向けた学習のポイントを、多くの実践事例を通して学ぶことができる。

「事例写真から学ぶ 指導者のためのGAPの基本と実践」はGAP指導に携わる人や指導機関の人、「有機JAS認証取得のための基本と実践」は有機農産物の生産を始める人や認証を受けたい人向きの内容で、「タブレットで学べる HACCPの基本と実践」は認証取得をめざす事業者や食品製造・加工に携わる人が、一般的衛生管理やHACCP導入のための7原則12手順を含む取り組みを、多様な事例を通して学べるという。

学習コンテンツはそれぞれの分野の有識者が作成した原案のもと、数多くの事例を取り上げていて、農業従事者や認証取得に携わる人のさらなるスキルアップを支援する。「NEC 農業学習サービス」には、認証取得だけでなく、長年の経験を必要とする農作業上のノウハウの習得に向けたコンテンツも追加していく予定だという。