PCやスマホが普及した今、我々はこれらを使って様々なサービスを利用している。と同時に、増えすぎたIDとパスワードの管理に悩まされている。サイバー犯罪に巻き込まれるリスクを思えばパスワードの使い回しなんてもってのほか、と言いつつも二、三種類の呪文で誤魔化していないだろうか。
多種多様なID・パスワードを記憶するのはほぼ不可能であり、特別なツールで管理するのも煩わしいと思う。サービス利用者が増えている一方で、ID・パスワード忘れにより会員サービスを利用できなくなる人も多く、サービス提供側にとってこれは大きな機会損失になっている。そして、ID・パスワードの盗難・乗っ取りなどが社会問題化し、多くのオンライン詐欺の原因になっているという。
凸版印刷は、米国TRUSONA社と「#NoPasswords」の販売代理店契約を締結。モバイル端末の生体認証機能で安全・簡単にログインできる認証サービスの提供を今月21日より開始した。 同サービスは従来PCやタブレット等に入力していたID・パスワードを、スマホなどモバイル端末の生体認証機能に置き換えることで、ID・パスワードを一切使用しないログイン認証を可能とする。
既存システムとの連携APIが用意されていて、Web・モバイル会員サービス、コールセンターでの本人確認、テレビショッピングなどマルチチャネルにて、導入企業が提供する会員サービスと連携させることでセキュリティと利便性を両立した顧客体験を実現する。
モバイル端末にインストールした専用アプリを立ち上げ、そこに搭載されている生体認証を実施すれば、PCやタブレットではID・パスワード認証画面の代わりにQRコード（デンソーウェーブの登録商標）が25秒ごとに更新表示され、同コードをモバイル端末でスキャンして認証が完了する。新サービスは来月、「FIT2018」にて披露され、セミナーも予定されている。