スマホをATMにかざすと現金の入出金が可能に イオン銀行で採用

大日本印刷(DNP)は、キャッシュカードの代わりにNFC対応のスマートフォンをATMにかざすことで、簡単に現金の入出金ができる「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」を開発した。既にイオン銀行で採用され、サービスを開始している。


このサービスは、ICキャッシュカードの情報を、ネットワーク経由でNFC対応のスマートフォン向けのアプリに登録する機能と、スマートフォンをATMにかざすと現金の入出金が可能になる機能をASPサービスとして提供するもの。

グローバルなセキュリティ基準である「PCI DSS」準拠したサーバで、安全にデータを管理。高度な情報セキュリティソフトを導入し、アプリの改ざんを防止する。DNPによると、全国銀行協会(全銀協)のICキャッシュカード標準仕様を考慮した仕組みにしているため、金融機関は最小限のシステム改修で導入が可能だという。

今回、イオン銀行のスマートフォンアプリ「スマッとATM」で採用され、既にサービスを開始している。利用者はイオン銀行のキャッシュカード情報をスマートフォンアプリに登録することで、全国のイオン銀行のATMで、入出金などが可能になる。NFC対応スマートフォンを使ってATMから入出金できるサービスは国内初だという。

スマッとATMとは、全国のイオン銀行のATMで利用可能なAndroid向けスマートフォンアプリ。ATMの操作にかかる時間は20~25秒で従来の約半分で済むという。