クラウド上のAIチャットボットを活用して行政サービスを効率化

いま日本各地の集会所や居酒屋、および日本の産業界ではICT(情報通信技術)の活用を念頭に、あるいは無邪気に、「生産性の向上」とか「働き方改革」が叫ばれている。このムーブメントを主導した政府はもとより、全国の行政府も、ICTを軸とする「デジタル変革」と無縁ではない。


昨今、仕事の効率化では人工知能(AI)技術やこれを応用したソフトウェアロボットが注目されている。事務系の定型業務の他に、コールセンター/コンタクトセンターなどのサービス窓口でも、AI技術を用いて職員の業務負担を軽減し、人財がより価値の高い仕事に集中し、サービスを受ける側も迅速かつ正確な対応に満足できる、労使Win-Winの関係を超えて「三方よし」を実現する取り組みが広がっている。

今月19日、インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネットは、同日より福岡県福岡市が実施する「行政サービスの効率化を目的としたAI実証実験」に、LINE、およびITを通して顧客のビジネスを価値あるものへ変革させるオルターブースとともに共同実施事業者として参加することを公表した。

市内企業等のAIを活用した労働生産性向上などを目的に活動する会員制組織「Fukuoka AI Community」を軸に、3社が、来年2月28日まで行う予定だという。今回の実験では、福岡市内の粗大ごみの収集を、実証実験用に開設したLINEアカウント上のチャットボットで受け付けられるようにする。さくらインターネットは、チャットボットのコンピューティングリソースとして、さくらのクラウドを提供する。

利用方法は、「LINE 公式アカウント名:福岡市粗大ごみ受付/ LINE ID:@fukuokacity_sdg」を友だち追加し、トーク画面のメニューから「粗大ごみの申請の申し込み」をタップし、トーク開始――。詳細および不明点は、福岡市のWebページで確認できる。