あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の需要が拡大している。国内のIoT市場規模は4年後におよそ12兆円との予測(IDC Japan調べ)が出ている一方で、IoT製品開発のノウハウがないとか、コストや時間を削減したいといった声が上がっている。
通信インフラ、人工知能(AI)、ビッグデータ分析、IoTセキュリティなど、IoT産業を取り巻く環境は日々成長と拡大を続け、これに伴い、IoTデバイスにも更なる「高機能」「高性能」「高セキュリティ」への対応が求められていて、新たにIoT製品を開発する際の大きな障壁になっているという。
富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は、同社が保有する100以上の技術情報ドキュメントに加え、様々なAndroid™製品開発で培ったノウハウを凝縮した、IoTサービス全体での連携が容易でかつ親和性の高いAndroid Things™およびGoogle Cloud Platform™ をベースとした「IoT開発支援サービス」を14日、国内でいち早く提供開始する。
IoT開発の負担を軽減する3つのサービス、技術情報の提供からQ&A、システム設計コンサルも行う「開発サポート」、周辺デバイス制御やAI処理に要するライブラリ「端末パッケージ提供」、画像認識結果の可視化や音声のテキスト化を行う「クラウドパッケージ提供」によって、顧客は「開発コストの削減」、「容易なIoTデバイスのソフト開発とAI活用による機能性の向上」(TensorFlow™も利用可)が図れる。
さらに、OSのセキュリティパッチをネット経由で入手し「高度なセキュリティ対策」が実現するという。FCNTは、開発環境の構築から設計・製造・試験・保守までを網羅している今回のサービスによって、これを活用する顧客がアプリ開発に注力でき、IoT製品・サービスの市場投入も短期間で可能になるよう、支援していく考えだ。