製造メーカー4社が次世代の自律動作マシン向けにAI技術を採用

NVIDIAは、「Jetson AGX Xavier 開発者キット」の販売開始、および新しい「Jetson AGX Xavier」システムを、ファナック、コマツ、武蔵精密工業、川田テクノロジーズの各社が、次世代の自律動作マシンに採用したことを発表した。


Jetson AGX Xavierは、AI(人工知能)を活用するロボットに対する、大規模なコンピューティングの要件を満たすために構築された。30TOPS(毎秒30兆回の演算)を超える能力を持つ小規模なコンピューターモジュールなど、手のひらサイズに収まるワークステーションの処理能力を誇るという。10W、15W、30Wの複数の操作モードを備えており、そのエネルギー効率は、先行機種の10倍以上となっている。

Jetson AGX Xavierでは、AIアプリケーションを開発し、導入するためのフル ソフトウェア スタック「NVIDIA JetPack SDK」をサポート。最新バージョンの「CUDA」「cuDNN」「TensorRT」が含まれている。このハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、企業や開発者は、続々と登場する次世代のインテリジェント マシンの開発を短期間で開発できるようになるという。

従来の産業用ロボットや製造用ロボットは、プログラムの作成に費用がかかり、固定された特定の動作の身となっていた。そこにディープラーニングとAIを利用すると、ロボット アームなどの設備は自律したマシンになるという。

工場の動的な再構成や様々な製造ラインに対する自動化を実現すれば、各企業は、より適切に消費者の需要の変化に対応でき、その結果、コストの削減につながるとNVIDIAは説明する。