閲覧履歴を基に関心が高い広告を自動生成

ソネット・メディア・ネットワークスは、「Logicad ダイナミッククリエイティブ」において、評価指標のひとつであるROAS(Return On Advertising Spend)の最適化に関する効果検証を実施した。ROASとは、投資した広告費に対して、どれほどの売り上げを得ることができたかを表す指標。

Logicad ダイナミッククリエイティブは、Webサイトに訪問歴のあるユーザーに対し、閲覧履歴を基に興味・関心が高い複数の広告クリエイティブを自動的に生成するもの。自動生成するためのレコメンドエンジンには、自社開発した人工知能「VALIS-Engine」を搭載している。

今回のROAS最適化は、VALIS-Engineがユーザー一人ひとりの行動から購入金額とCV(コンバージョン)確率を予測し、入札金額を調整するもの。

またEC業種の広告配信において、効果検証を実施。ROAS最適化を行った配信は、従来のLogicadダイナミッククリエイティブとのROAS比較で、PCで131%、スマートフォンで144%という高い効果が確認されたという(同社調べ)。

この結果により、従来よりも広告費に比して相対的に購入金額の高いユーザーに対して広告配信を行うことが可能となり、広告キャンペーンにおいて高い費用対効果が見込めるという。

昨今、デジタルマーケティングにおける評価指標は、ECの急速な伸長により、CPA(顧客獲得コスト)やCTR(クリック率)に加え、広告費用に対する売上効果の直接的な指標としてROASを重要視する傾向が高まっている。

Logicad ダイナミッククリエイティブでは、今後もROASに関する効果検証を行い、最適化の精度向上を目指すという。