物流施設でのバースの効率的利用やセキュリティ強化を実現

物流不動産の所有・運営・開発を手掛けるプロロジス、安川情報システム、日本ユニシスの3社で、トラックバースの予約からバース管理までを一連で提供するサービスを開始する。プロロジスと安川情報システムが提供する「スマートバースシステム」と、日本ユニシスが提供する「SmartTransport」を連携させた。

プロロジスは、物流施設でのバースの効率的利用やセキュリティ強化に取り組み、カスタマーの物流業務効率化を支援するシステムの検討を行ってきた。2018年初、IoTベンダーである安川情報システムと共に、「スマートバースシステム」を開発した。このシステムは、安川情報システムのIoT関連技術と、シリコンバレーのベンチャー企業であるLocixの保有する超省電力無線カメラの技術を用いて、トラックバースの入出庫車両情報をリアルタイムで把握・管理することを可能にしたもの。

また、日本ユニシスは、スマートフォンでのトラック到着時刻の遠隔予約から、自動受付やトラック呼び出し機能までの一連の流れをシステム化しSaaS型で提供するサービスであるSmartTransportを2018年2月から提供している。

今回、スマートバースシステムとSmartTransportの機能を連携させることで、トラックの配車・予約、待機状況の表示とバースの予約、トラックの呼び出し、バースの監視と管理、そしてトラックの出庫確認までをシームレスにサポートできるシステムを開発。物流施設における課題の一つであった入出荷配送の効率化を図ることができる。

今後は、安川情報システムと日本ユニシスは、プロロジスが開発、所有する以外の物流施設へも積極的に展開を行っていく予定。各社の持つノウハウ、優れた技術力を生かすことで、物流業務の効率化、トラックの待機時間削減やトラック運転手不足といったカスタマーの抱える課題解決をサポートしていく考え。