北陸特有の気候にも対応するスマートメーター用通信システムの実証実験

東洋ガスメーター、日本エレクトロニクス・サービス(NES)、北陸電力の3社は、北陸電力が保有するスマートメーター用通信システムを活用した実証環境を構築し、「ガス遠隔検針サービス」「駐車場予約管理サービス」の実証実験を開始する。


東洋ガスメーターでは、遠隔検針/遠隔集中監視サービスの効率的な提供を検討し、より多くのガス販売事業者に活用してもらうことで、より安全・安心なガス使用環境の普及を目指している。

NESは、駐車場運営における予約管理などの付加価値サービスの提供を検討し、ユーザーにとってより利便性の高い駐車場サービスの提供を目指している。

北陸電力は、電気の遠隔検針に合わせ、将来のガスおよび水道の共同検針などを見据えた技術的知見の取得を目指すとともに、地域住民の利便性向上を目指しスマートメーター用通信システムを活用した通信回線の提供を検討している。

実証実験では、スマートメーター用通信システムと接続可能な無線通信端末を用いて、無線通信端末などの電波伝搬試験、システム接続性試験などの動作検証を実施する。屋内実証設備での検証後、2018年12月から屋外の実運用設備において北陸特有の気候におけるガス遠隔検針サービス、駐車場予約管理サービスへの適用についての検証を行う。

実証実験における技術的な課題を抽出するとともに、その課題解決を通して2020年度内のサービス提供の開始を目指す計画。