昨今AIと並んで話題になることが多く、製造・物流業界での採用事例が増えている。人や物や環境など、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」は現場情報をデータ化、そこで生成されるデータにフォーカスしてこそ活かすことができる。
正確な実績データから、精査された標準タクトタイムで生産計画を立てると、さらなる生産性向上やリードタイムの短縮、省力化を図れる。が、IoTのみによって、日々の様々な変化に追従し、柔軟な生産を実現するのは簡単ではないという。アスプローバ、ウイングアーク1st、TOTECの3社は、生産スケジューラー「Asprova」と生産管理アプリケーション「MESOD」を連携させて、「工場の見える化」を短期に実現する。
ウイングアークの「MESOD」で、設備からのIoTデータや人が入力したデータなど、生産ラインにおける様々なデータを収集・蓄積し、設備毎の稼働状況や、生産進捗、予実情報といった生産現場を可視化する。このプラットフォームに統合されたデータに対して、アスプローバの「Asprova」を連携し、更なる工場の見える化を実現し、予実分析を可能とする。
両製品の連携により、生産計画とそれに基づいた生産実績を把握しPDCAを回すことができるようになる。日々起こりえる現場トラブルや生産進捗遅れを発生時に把握し、スケジューラーに反映することで、変化に強い生産計画が立てられる。ほかに、予実分析からタクトタイムを改善し、精査されたタクトタイムを生産計画に反映することで、より精緻な計画立案も可能になる。
高い精度の生産計画立案による生産効率の最大化と、実績数字だけでなく傾向や他要因の相関を判断材料とした生産プロセスの改善が期待できるという。今回のソリューションは、国内最大規模のAsprovaエンジニア陣容を誇り、豊富な実績とノウハウを有するTOTECが、顧客ニーズに合せて導入支援するとのことだ。