デザインテイストや雰囲気による類似商品画像検索サービス

凸版印刷は、商品画像の色や形状、タグの情報を組み合わせた独自の検索ロジックにより、対象の画像と似ている画像を検索できる「パラリービジュアル検索サービス」の提供を開始した。

従来、ECサイトなどで商品を検索する際は、テキストや音声入力によるキーワード検索が一般的だった。そのため、デザインテイストや全体の雰囲気など言葉として表現しづらいものは検索が難しい状況だった。

パラリービジュアル検索サービスでは、カメラで撮影した写真などを使って、登録されている検索対象の画像の中から似ている画像を簡単に検索できる。検索は色や形状だけでなく、画像に自動付与されるスカート、バッグなどのタグの情報を組み合わせた独自の検索ロジックにより、高精度の検索を可能にした。このサービスを企業向けにASPで販売する。企業は検索対象の画像データを登録することでサービスを開始できる。

ユーザーが検索する画像と、あらかじめ登録された検索対象データとをマッチングさせることで検索結果を表示する。検索対象データの登録時とユーザーの画像検索時には、自動で画像の特徴量(色や形状を数値化したもの)およびタグが付与される。検索時は画像の特徴量から類似度の高い画像を選出し、さらにタグが一致している画像のみを対象とすることで、高い類似画像検索精度を確保した。

色や形状での検索は、日立ソリューションズの「画像検索ソリューション」を利用している。初期費用は1式当たり10万円、ASPサービスの月額利用料は1式当たり5万円、画像登録料は1点当たり10円、検索回数は1回につき1円。凸版印刷は本サービスを拡販し、2019年度末迄に、100社の導入を目指します。