大規模なIoTサービス構築における時間短縮と柔軟性向上を支援

Ayla Networksは、同社のIoTプラットフォームの新機能を発表した。ポータブルエージェントとアプリケーション構築環境の強化で大規模なIoTソリューション構築における時間の短縮と柔軟性の向上が図れる。

今回発表したAylaの新しいIoTプラットフォームによって、同社のIoTクラウドに接続するワイヤレスモジュールを制限なく選択できるようになる他、IoTデバイスのデータを活用するエンタープライズアプリケーションを効率的に構築できる。

Aylaの新しいポータブルソフトウェアエージェントによって、製造業者はセルラーモジュールでもWi-Fiモジュールでもあらゆる通信モジュールの選択が可能になる。Ayla IoTクラウドに簡単に接続できる選択肢の拡大により、IoTソリューションの市場投入への時間が大幅に短縮できる。

また、アプリケーション構築環境の強化は、IoTソリューションの製造業者やサービスプロバイダーがモバイルベースおよびWebベースのIoTエンタープライズアプリケーションを迅速かつ簡単に構築することを可能にする。

IoTデバイスの多くは組み込みのセルラー、Wi-Fi通信モジュールを使用してインターネット、クラウドへの接続を行っている。この通信モジュールは、ハードウェアチップとソフトウェアエージェントで構成されており、ワイヤレス通信を経由したクラウド接続環境を提供する。これまで、IoTソフトウェアエージェントは、特定のチップやモジュールタイプに依存して設計され、その実装、認証取得プロセスに1年以上の期間と莫大な費用を要していた。

Aylaの新しいポータブルエージェントであれば、様々なセルラー、Wi-Fi通信モジュールからAyla IoTクラウドへの接続を可能にすることでこの問題を回避し、異なるチップ、モジュール環境ごとにエージェントを移植実装、認証取得するプロセスを簡易化。認証済みのセルラー、Wi-Fi通信モジュールのリストに限定されることなく、IoT通信モジュールのデザインに独自のアプローチを採用できるという。

また、Aylaの次世代モバイルアプリケーションプラットフォーム「Ayla Mobile App Foundry」は、大規模な企業やサービスプロバイダー向けに設計されている。モバイルアプリケーションの開発コストを削減するテンプレートベースのアプローチを導入し、モバイルアプリケーションの開発とメンテナンスのスピードを向上させるという。