ドローンとAIにてメガソーラー検査、画像解析を3分間で

青い地球を持続する。そのためには人間の営みによるCO2、温室効果ガスの排出量を抑えるべきだとほとんどの国と人が考えている。文明を開化させ、もうそれなくして人は暮らせず、現代社会も維持できないと思える「電気」について、日本でも再生可能エネルギーへの転換が進められている。

電源構成の現状と方向性は資源エネルギー庁の「2030年エネルギーミックス実現へ」という資料に詳説――。構成比22~24%をめざす再エネでは、太陽光発電いわゆるメガソーラーが先行していてその比率は現状全体の5%から同年に7%への増加が見込まれている。一方で、再エネの主力(ベースロード)電源化には、国際水準を目指した徹底的なコストダウンが必要だとして、他国との比較等がなされている。

非住宅用太陽光発電の買取価格は年々減額('12年:40円/kWh、'18年:18円/kWh)、改正FIT法により太陽光発電所の保守メンテナンスが義務化され、定期点検や竣工検査等に掛かる費用のさらなる低減が必須になっているという。ソフトバンク・テクノロジーは、ESI、M-SOLとともに、ソーラーモジュールIR検査サービス「ドローンアイ」にてAIで赤外線画像を自動解析するツールを開発。このしくみを特許出願した。

ドローンアイではこれまでに100カ所400MW以上の太陽光発電所の赤外線検査を実施していて、ホットスポットの判別を目視で行い報告書を作成してきた。そして今回、大量の検査データに画像認識アルゴリズムを適用することで、短時間・低価格かつ高精度な異常モジュール検出を実現。Microsoft Azure上で稼働するドローンアイIR解析ツールとの連携により、誰でも迅速・正確に検査解析――。

数時間かかっていた解析が3分で行えるようになったという。同ツールを実装した「ドローンアイ」は一般およびドローンアイパートナーに9月から提供(予定)される。