保育園の熱中症対策にIoTを活用、福岡でトライアル

きりん会きりん保育園(以下、きりん保育園)、SKT、西日本電信電話株式会社 九州事業本部(以下、NTT西日本)、NTTフィールドテクノ、フジクラは、暑さ指数の計測・視える化を行い、保育園における熱中症対策のあり方についてトライアルを実施する。

暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、熱中症を予防することを目的として1954年に米国で提案された指標。人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目しており、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れている。

熱中症対策が社会課題となる中で、正しく暑さ指数を把握し園児の活動などに対して対処をすることは喫緊の課題となっている。環境省のWebサイトでも各エリアの暑さ指数が表示されているが、暑さ指数は、気温・湿度だけではなく日射量などにも左右され、地面の素材、周囲の環境等によって変化する。大人よりも身長の低い園児は、地面からの照り返しなどにより、より過酷な環境に置かれていることが予想される。

そこで、2018年3月より「Fukuoka City LoRaWANを活用したIoT保育園実現に向けたトライアル」に取組んできた、きりん保育園、SKT、NTT西日本グループに、フジクラを加え、保育園内の暑さ指数の実測・視える化による園児の熱中症対策におけるトライアルを実施することにした。Fukuoka City LoRaWANとは、「福岡市LoRaNetwork実証環境提供業務」に基づきエヌ・ティ・ティ ネオメイトが提供する、福岡市内広域のIoTネットワークサービスのこと。

具体的には、保育園の屋内外6箇所に計測センサーを設置。計測センサーの設置場所は、地面素材・照り返し・風通し・高さなど、環境の異なる場所を選定し、それぞれの設置場所で計測した暑さ指数の変化を比較・分析する。

また、計測した暑さ指数は、IoT用ネットワークを通じてデータとして蓄積され、視える化アプリケーションにより保育室内のタブレットから確認できる。保育士の経験に頼っていた危険度の判断を、暑さ指数を視える化したことでどのように保育活動に活かしていくことができるのかを検証する。

さらに暑さ指数の計測値を指標として、屋内外環境の改善に対して、散水の有用性やその他の手段などを含め、園児の環境向上に向けた対処について検討する。

園児の感じる暑さ指数を計測するために園児の手が届く高さに設置する必要があるセンサーの施工について、保護材や設置場所、保育園の知見を加えたノウハウを蓄積する計画。

IoT保育園における熱中症対策に向けたトライアル

カテゴリー: 情報通信   

大島 純一郎

大島 純一郎Author

証券系システムエンジニアやIT系資格対策問題集の編集、IT系Webメディアの編集記者などの経歴を生かして、企業向けIT関連の記事制作に携わる。専門は、IT、金融、医療分野。医療情報システムの企画/構築、運用に関する知識を有する専門者としての資格、医療情報技師、情報セキュリティアドミニストレータの保有者。

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