ムスリム社会におけるブロックチェーンの可能性を研究

Q&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴの海外孫会社であるOK BLOCKCHAIN CENTRE SDN(以下、OBC)は、マレーシア工科大学(Universiti Teknologi Malaysia、以下、UTM)とブロックチェーンの共同研究に関する提携を2018年8月20日に締結した。

OBCとUTMの提携は、ブロックチェーン技術のさらなる発展と、マレーシア社会におけるブロックチェーン技術の認知ならびにデジタル経済の普及を目的とする。OBCとUTMの共同プロジェクトおよび教育・普及活動を行う。

具体的には、ブロックチェーン技術に関する情報と専門知識の共有、ブロックチェーンベースのソリューションの利用、学術資料や情報の交換、出版と研究における合弁事業などを行う。

OBCとUTMの共同研究の第一弾として、イスラム法「シャリーア」(Syariah)のコンプライアンスに関するブロックチェーンを活用したプロジェクトを開始する。同プロジェクトはムスリム社会やイスラム圏に対して、仮想通貨を用いた新しい金融の仕組みを提供する試みとなる。

OBCでは、今回の提携に先立って、UTMコンピューター学部(SK)と協力して、ブロックチェーン技術に関する講義を最終年度の学生とSKの大学院生に対して行ってきた。ブロックチェーン技術を用いたフィンテック領域に多くの学生らが関心を寄せており、その多くがOBCへの入社を選択しているという。

また、OBCでは、会社訪問、インターンシップ、情報共有、技術専門支援などのパートナーシッププログラム、教育研究のための寄付をUTMに提供してきた。両者は、ジョホール州をブロックチェーン開発特区としてするため、マレーシア連邦政府とも協力をして共同プロジェクトを推進していく考え。