ITの活用でフードロスを削減 CTCが資本業務提携

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、フードロス削減のためのシェアリングプラットフォーム「TABETE」を提供するコークッキングの第三者割当による株式を取得し、フードロス削減事業におけるIT分野での資本業務提携を締結した。

まだ食べることができるが廃棄されている「フードロス」の量は、日本国内では年間で646万トンに及ぶと言われている(環境省「我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの量の推計値(平成27年度)等の公表について」)。SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」の中でも「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」という食べ物を無駄なく消費できるフードロス削減の仕組みが求められている。

食に関連する事業を展開するコークッキングは、2018年4月から外食・中食店向けにまだ安全においしく食べることのできる売れ残りや廃棄予定の食品を買い手とつなぐプラットフォームTABETEを運営している。現在、東京都を中心に約200の店舗と約4万人の買い手をつないでおり、対象エリアと会員数はともに拡大傾向にある。

CTCは今後、コークッキングと共同でTABETEのスマホアプリを開発するとともに、外食・中食や流通などのお客様企業への普及を進めることで、TABETEの浸透とフードロスの削減に貢献していきたい考え。