PMFオーケストラ東京公演、ハイレゾ×4Kで札幌にて臨場

TOKYO2020に向けて、次世代通信インフラとともに高精細4K映像が話題になっている。現状の地デジ放送よりも遙かに鮮明で、3Dかと錯覚するフルハイビジョンの2倍の解像度となる4K映像を、スポーツ観戦だけに使うのはもったいない。けれど4Kコンテンツはまだ普及していない――。

'18年8月9日、NTTは、若手音楽家の育成とクラシック音楽の普及と発展をめざすPMF組織委員会が、札幌で創設された国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」において、ファン層のさらなる拡大に向けた新たな取組みとして、「PMFオーケストラ東京公演ライブビューイング」を開催したことを公表した。同社はNTTスマートコネクトの高臨場ストリーミング配信サービス(一般提供準備中)を活用しこのイベントを支援したという。

同サービスは、、NTTが研究開発しているKirari!の一要素であるメディア処理技術――デジタル化されたハイレゾ音源を一切音質劣化させずに圧縮・伝送し、元通りに復元する技術、および高精細な4K映像をリアルタイムに圧縮・伝送する技術――を活用したものであり、今回、サントリーホールでのワレリー・ゲルギエフ(指揮)、デニス・ブリアコフ(フルート)、PMFオーケストラのライブ演奏を、ふきのとうホール(札幌)で鑑賞してもらった。

結果、98%が満足(「楽しめた」「まずまず楽しめた」)と回答。札幌会場の18%が「生演奏そのまま」、47%が生演奏に近い」と感じ、計65%が"ストリーミング配信サービスによるライブ"に前向きだった。そして来年も「ぜひ開催して欲しい」、「開催して欲しい」と答えた人たちを合せると、なんと99%もの開催希望が寄せられたという。

クラシックコンサートのほかに、ミュージカルも体験してみたい人が多かった。遠隔地へのハイレゾ音源・4K映像同時ライブ配信は、世界で初めて実現したものだ。