大日本印刷(DNP)は、全国の地方銀行向けに、元号や法令等の改正に伴う文書の一斉改訂作業を効率化できる「DNPドキュメント制作・管理システム PROMAX NEO」のSaaS型サービスを提供開始した。
PROMAX NEOは、銀行業務向けに開発されたSaaS型サービスで複数の部門・担当者の業務プロセス全体を統合し、帳票の制作・審査・管理のワークフローを効率化する。
元号などのキーワードで検索することで、企業内の複数部門で保有している各種のデータから改訂が必要な文書を抽出する。抽出した文書データの中で改訂箇所を選択し、新元号などに一括で改訂できる。
また、帳票改訂のワークフローについては、帳票の制作部門が改訂した文書を、他の部門の承認者がシステム上で確認し、承認/否認を行うことができる。承認申請状況や履歴をシステム上で管理することで、制作・承認・管理の業務を円滑に進められるという。
改訂作業ごとにバージョン管理を行い、変更箇所を明示した新旧対照表を自動作成し、改訂モレを防止するとともに、管理責任者等の業務を効率化する。その他、WordやExcelのデータ、PDFデータに標準対応しており、システム独自のテンプレートを登録することでその他のファイル形式にも適用できる。
同サービスの初期費用は200万円、運用費用は月額30万円、更新費用は年額40万円となっている(いずれも税別)。
DNPでは、銀行業務に特化した機能を従来の提供価格から5分の1の低価格で、また導入まで最短4週間という短納期で提供できると説明する。同社は金融機関や保険業界をはじめ、日本全国に店舗や拠点を展開し、大量の帳票類を使用している企業などを中心に、PROMAX NEO、BPO(Business Process Outsourcing)などの関連サービスを提供し、2019年度に10億円の売り上げを目指す。