棚入れ・ピッキング作業の一部自動化で作業効率を向上

オリックスとオリックス・レンテックは、棚入れやピッキング作業を一部自動化できる、ギークプラス製「AI搭載 自動搬送ロボット EVE」(以下、EVE)のレンタルサービスを開始した。

2018年5月からオリックスが開発する物流施設に入居するテナントを対象に、物流ロボットを6カ月間無償で提供するレンタルサービスを行っている。今回、そのサービスのラインアップに、テナントの需要が高いピッキングロボットであるEVEを加え、サービスでの取り扱いは7メーカー8機種となる。

仕入れ商品の陳列やピッキングは、これまで作業員による手作業に拠っていたため身体的な負荷と作業効率の低さが課題だったが、商品が並ぶ専用棚の下部に潜り込み、棚自体が作業員の待つワーキングステーションまで自動で移動する機能を持つEVEの導入により、作業員の負担軽減が見込める。さらに、省エネ設計により、30分の充電で10時間の稼働が可能で、手作業に比べて約3倍程度、作業効率の向上が図れるという。

入荷・出荷・棚卸の各業務に合わせてワーキングディスプレイにどこの棚から商品を取るかなどの必要な情報が分かりやすく画像で表示される。作業員は、ディスプレイの指示に従い、商品を棚から出し、LEDランプの点灯している箇所に必要数量を入れるだけで済む。EVEを制御するシステムは、蓄積した商品の入出庫データを分析し、頻繁に出荷する棚は作業員の近くに自動で配置を変更するなど、常にレイアウトの最適化が図れるという。