東陽テクニカは、自動車コンポーネントやドア試験システムのリーディングカンパニーである独Kubrich Ingenieurgesellschaft mbH & Co. KGのタッチパネル機能試験システム「SIRKUFLEX TSR」を2018年9月1日に販売開始する。
近年タッチパネルは、スマートフォン、タブレット、コピー機などのデジタル情報機器から、駅の自動券売機、医療機関の受付や会計システム、金融機関のATMといった公共サービスまで多方面で使用されていて、生活になくてはならないものになってきている。
特に、車載用タッチパネルは、カーナビゲーションだけではなく、ディスプレイオーディオやリアエンターテイメントシステムなどに用途が拡大。スマートフォンやタブレットのタッチパネルと同様の操作性(マルチタッチ、フェザータッチ)に加え、曲面ディスプレイなどのデザイン性が求められ、従来の抵抗膜方式から静電容量方式に置き換えが進んでいる。
静電容量方式のタッチパネルは、カバーパネルをガラス、プラスチック、樹脂など自由に選ぶことができる一方、カバーの設置によるタッチ感度の低下が課題だという。小さな荷重を加えたときの感度の計測と操作の成否などを確認、さらに、抵抗膜方式と同様、環境温度が変化したときの操作性が各メーカーの基準を満たしているか試験し、機能性や耐久性を確かめる必要がある。
今回発表したSIRKUFLEX TSRは、-30℃~85℃の環境温度に対応し、様々な環境を模擬した恒温槽試験ができるタッチパネルの機能・耐久性試験ロボットシステム。一本指のタッチ動作はもちろんのこと、スワイプ/ズーム/回転動作ができ、複雑な試験パターンをユーザーが簡単・自由に設定して実施できる。