全銀EDIシステムと接続しセキュアに連携する

標準プロトコルで会計・経理処理を自動化する。電子データ交換(EDI)は様々な企業間取引で活用されている。なかでも全国銀行協会が'97年に制定した「全銀TCP/IP手順」(Z手順)は有名であり、金融機関と一般企業間のデータ交換でも使われている。

現在、全銀協はより多くの情報を集信・配信できる次世代のしくみ――総合振込のデータ形式が固定長からXMLに変わる「全銀EDIシステム」(ZEDI)の本年末稼働をめざしている。そして7月31日、データ・アプリケーション社は、B2Bサーバ「ACMS B2B」とEDIクライアント「ACMS Lite Neo」について、ZEDIとの接続テストを完了、セキュアな連携が実証されたと発表した。

同社は同日、最新の「ACMS Lite Neo」バージョン2.0を発売。「ACMS B2B」と動作環境をWindowsに限定した最新の「ACMS B2B Limited Edition」バージョン5.0は8月31日に発売するという。ACMSシリーズは、ZEDI連携に必要なXML電文の作成・変換機能と通信プロトコルJX手順、企業認証用のクライアント証明書の取得・更新機能、業務フロー管理機能などを提供し各企業でのZEDI対応を容易にする。

また、ワンパッケージで金融EDIと商流EDIを統合管理できるため、EDI業務の一層の効率化、運用コストの削減を図れる。今回、ZEDIとACMSシリーズとの接続テストにおいて、支払企業の業務である総合振込依頼、受取企業の業務である振込入金通知と入出金取引明細データの送受信が問題なく行えることを確認した。

最新版ACMSシリーズの主な機能は「ZEDI業務フロー管理」、「XML電文の作成・変換」、「クライアント証明書管理」。これらZEDI連携機能オプションの利用に別途基本機能やJX手順等を要するので、詳細は同社へ問い合わせて欲しいとのことだ。