情報および知識の共有は、あらゆる組織とプロフェッショナルにおいて非常に重要である。日々多くの患者に接し、最新の研究データ群から最良の根拠(エビデンス)を見つけ、相手の意向や自身の技能等を考慮し、各患者にとって最善の医療を選定し提供しようとする医師ならば尚更だろう。
科学的根拠に基づく医療(EBM)を重視している。日本国内にいる多くの医師は、EBM実践のために米国NMLのデータベース"PubMed"を利用しているが、「論文検索および選定の困難さ」や「英語論文に対するハードルの高さ」といった課題に直面しているという。
メドピアは7月30日、同社が運営し医師10万人が参加する医師・医学生専用コミュニティサイト「MedPeer」において、論文検索・共有サービス「JOURNAL」をリリースした。新たなサービスは医師が良質な論文に出会う機会を増やすことを通じて、臨床や研究をサポートする目的で開発されたという。主な機能は次のようなものだ。
【PubMed論文を日本語で検索・閲覧】
海外の公開論文を日本語で検索し、日本語でタイトルや要旨を確認。検索と選定を効率化。
【お気に入りの論文はブックマークしてストック】
より深く読みたい論文を自宅PCで、役に立った論文をスマホで再読できる。
【他の医師たちがチェックしている論文や、読んだ論文のコメントを医師同士で共有】
各論文のブックマークや閲覧数、ランキングを確認したり、知識や意見を会員同士で共有したりして、自身に最適な論文を選定しやすくなる。
【各領域のエキスパートドクターの解説付き論文リストを確認】
MedPeerが認定する各領域の実績豊富な専門医の解説付き論文リストを、公式リストとして表示。「生活習慣病関連論文リスト」「脳神経外科領域の論文リスト」など、テーマ別に選定されたリストをチェックすることで、検索だけでは見つからない良質な論文に出会える。