村田製作所は、IoTを活用した低コストで効率的な道路保全と自動運転社会への貢献を目指し、独自のセンサー情報と画像技術を組み合わせた高精度な路面検知システムを開発し、実証実験を開始する。
路面検知システムは一般車両に搭載することができ、ジャイロセンサー、加速度センサー、ショックセンサーやマイクなどから得られるデータをもとに、様々な環境下において、道路の老朽化度合いなどの路面状況を「見える化」する。
例えば、道路管理者である自治体では、これらの情報を得ることで道路の状況を把握し、道路保全の効率化と行政サービスの向上を図ることができる。同社によると、効率的な道路保全を実現するプラットフォームだという。
また、凍結など天候とともに変化する路面情報は、自動運転社会に必要とされる高精度マップにおいても必須の情報となる。このシステムから得られた情報をリアルタイムに提供することで、自動運転社会に貢献することも構想している。
現在、システムの事業化に向け、さらなる社会実証実験などを計画。今後、システムにより得られた情報を有効活用する方法についても検討を進め、新たなサービスの創出や社会インフラサービスへの貢献を目指す。2018年7月から京都府宇治市でシステムの社会実証実験を開始している。