PC等のリフレッシュ業務をコミュニケーション基盤にて効率化

企業や団体ではPCなどの情報機器の更新が定期的に行われている。それまで使っていた機器は、「もったいない」し、環境への負荷を軽減するためにも、主に専門企業にてデータを完全消去後、リユース品として蘇り、新たなユーザーのもとへ届けられる。

機密/機微データを処理することもある情報機器リユースのリーディング企業ブロードリンクは、年間100万台のPCを取り扱っているという。そしてきょう、国内最大の総合IT(情報技術)ソリューションプロバイダーであるNTTデータは、ブロードリンク社の倉庫内作業におけるボイスアシスタント活用に向けた実証実験を開始した。

機器の買い取り・回収・データ消去からリペア・レンタル・再販売までを一貫して行うため、営業や作業現場など部門間で緊密な連携が欠かせず――顧客からの依頼受け付け、現場社員のディスパッチ、作業状況の監視・報告等を管理するために「Salesforce Service Cloud」を導入していたが、倉庫内ではこれを利用できず、登録負荷が高いと感じていた作業員の、"気づき"を収集することが困難だった。

ゆえにボイスアシストの活用を検討していたという。ブロードリンクの情報機器倉庫に今回、AWSの「Alexa for Business」と大型ディスプレイを設置し、倉庫内の各種作業(「入荷」「データ消去」「梱包」等)の進捗管理を行う上記Service Cloudと連動させた「KIZUKIマネジメントシステム」の有効性検証を行う。

同システムの導入により、「リアルタイムでの状況把握による優先順位を考慮したリソース最適化」、「情報入手の待ち時間短縮」、「業務改善の"気づき"収集」等が期待できるという。NTTデータは今後これらの仕組みをコミュニケーション基盤として、多様化するチャネルへの対応、顧客及び従業員満足度のさらなる向上やコスト削減、売上増にも貢献していく構えだ。