Watsonを活用した画像解析アプリの検証サービス
画像解析アプリの開発には、Appleの機械学習フレームワークである「Core ML」と「IBM Watson(以下、Watson)のVisual Recognitionを活用する。
IBMとAppleは、2018年3月に米国ラスベガスで開催されたIBMイベント「Think 2018」にて、WatsonのサービスとCore MLを連携させるソリューションであるIBM Watson Services for Core MLを発表した。
Visual Recognitionはこのソリューションのうち最初に利用可能となったサービス。iPhoneやiPadで撮影した静止画や動画を、オフラインでもWatsonを利用して画像解析できる点が特徴だ。
クラウドにアクセスするのが難しい環境や、イベント会場など、局所的にアクセスが集中し、ネットワークへつながりにくい状況下でも、スムーズに解析できるという。S&Iとジェナでは、これらのメリットを活かし、より手軽にiPhoneやiPadを利用してリアルタイムに画像を解析できるアプリの開発、実運用化を目的とした検証サービスを提供する。
店舗などでお探しの商品の実物を撮影し、該当製品の情報を可視化することで販促につなげる画像分析に基づく「プロモーション」や、商品を撮影して該当製品を識別、そのままショッピングカートに入れるまでのフローを促す画像認識による「販促の加速化」、商品の破損箇所などを撮影し、画像診断を基に撮影したその場で原因を特定、早期解決を実現することなどに役立てられる。
両社は、ツールについての理解や業務における活用効果検証が実施できる「3カ月検証サービス」を提供。「技術トレーニング」「学習データの精度向上支援」「検証用アプリケーション(契約期間内のみご利用可能)」「検証結果をまとめた評価レポート」などが含まれる。オープンテスト結果をまとめたレポートは、本番導入に向けた判断のための材料としても活用できる。