兵庫県加古川市、都市の安全・安心を実現するスマートシティプロジェクトを推進

兵庫県加古川市は、都市の安全・安心を柱とする情報通信技術利活用基盤を活用した取り組みを推進している。特に、安心して子育てを行う環境の整備や、高齢化社会に対応するため、地域総がかりで見守る地域コミュニティの強化に注力している。

兵庫県加古川市では、加古川市まち・ひと・しごと創生総合戦略にもとづき「子育て世代に選ばれるまち」の実現に向けて、都市の安全・安心を柱とする情報通信技術利活用基盤を活用した取り組みを推進している。これにより、市民の満足度や生活の質(QOL)向上を目指し、地域課題の解決を図っている。

同市は現在、まちの安全・安心の実現に向けて、市独自の先行事業(平成29・30年度の2カ年)として、通学路を中心に見守りカメラ・見守りサービス検知器を市内1,500カ所に整備中。また、官民連携の取組みとして、複数の見守りサービス事業者の見守りタグ(BLEタグ)の信号を受信できる、日本初の見守りサービス検知器も開発した。

今後、これらの社会インフラを活用しつつ、子どもや行方不明のおそれのある高齢者等をはじめとして市民の暮らしを防犯設備面から支援するという。先行事業を受けて、「安全・安心分野での先行事業のサービス拡張」「それ以外の分野」にも取り組みを拡大した。
先行事業のサービス拡張では、市のスマートフォン向け公式アプリ「かこがわアプリ」の見守りタグ検知機能、郵便車両に搭載したIoT機器を活用し、よりきめ細かい日本初の見守りサービスを導入した。

それ以外の分野では、複数分野のデータを収集し分析等を行う基盤(プラットフォーム)を整備し、行政情報ダッシュボードの公開による市保有データの可視化・共有化を実現した。

今後、有識者や民間事業者、見守り活動を行う市民ボランティア等の多様な主体が参画できる取組体制を構築予定だ。