AIを活用した栽培ナビゲーションアプリを提供

ソフトバンクグループのPSソリューションズは、農業向けIoTソリューション「e-kakashi」の新サービスとして、AIを活用したスマートフォン向け栽培ナビゲーションアプリ「e-kakashi Ai」と、e-kakashiのサービスと連携する農作業専用の装置を遠隔で制御するアプリ「e-kakashi Tetori」を提供開始した。

e-kakashi Aiは、日本気象協会が独自に開発した「1kmメッシュ気象情報」を農業用に応用して、ユーザーが登録したほ場周辺の気象情報を表示させるだけでなく、収集した気象情報を植物科学の知見を組み込んだAIが分析し、気象災害への対策や作物の生理障害・病害虫発生の予防方法を事前に提案することで、必要な農作業の判断を助けるアプリ。農作物の品質管理や農作業の効率化に役立てることができる。作物ごとにお薦めの設定がプリインストールされているため、ユーザーは栽培マニュアルを独自で作成する必要がなく、アプリをインストールしてすぐに利用できるのが特徴だ。

e-kakashi Tetoriは、e-kakashiのサービスと連携する専用の装置を遠隔で制御するアプリで、装置を設置したほ場周辺の1kmメッシュ気象情報も参照でき、農作業に必要な判断をサポートする。また、複数の装置の制御が可能で、農作業の負荷軽減と効率化に貢献します。第1弾の専用装置として、園芸施設(ビニールハウス)の窓を開け閉めする窓開閉モーターと、水やりを行う灌水(かんすい)バルブの提供を開始。園芸施設を丸ごと刷新する必要なく既存の装置に後付けが可能なため、コストを抑えながら栽培をスマート化できるという。

e-kakashi Aiは無料で利用でき、e-kakashi Tetoriの基本利用料金は1年間で9,800円となっている。