コミュニケーションロボットを活用した家電制御サービスを検証、東北電力

東北電力は、ユーザーの快適かつ便利な暮らしを実現する新たなサービスの開発に向けて、IoTや人工知能(AI)などの情報技術やコミュニケーションロボットなどを活用したサービスの検証に取り組む「よりそうスマートプロジェクト」の開始を発表した。実施期間は、2019年8月末までを予定している。

同プロジェクトでは、2つのサービスの技術検証を行う。1つ目が、コミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」を活用した生活アシストサービスだ。BOCCOは、ユカイ工学が開発したコミュニケーションロボット。スマートフォンと連動し、離れて暮らす家族とメッセージのやり取りや、温度・湿度や家族の帰宅、外出状況など宅内の様子を把握したりすることが可能。

自宅内に設置したセンサーの反応により、あらかじめ登録されたメッセージをBOCCOが自動的に発話したり、外出中の家族のスマートフォンから宅内の様子を把握したりすることなどが可能。ユーザーがあらかじめ設定した室内温度に達した場合に、BOCCOが自動で発話したり、外出先の家族にスマートフォンで通知したりするサービス。

BOCCOを操作しながら話しかけることで、エアコンの入り切りを行うことや、外出先からスマートフォンでエアコンの入り切りを行うことが可能。さらに気象情報や室内の温度・湿度を踏まえ、最適なエアコン稼働時間を予測するシステムを活用し、ユーザーのニーズや利用シーンに応じて、エアコンの自動操作を行うサービスなどを検証する。

もう1つが、家電別の省エネアシストサービス。スマートメーターで計測したデータ(30分ごとの電気使用量)から、家電別の電気のご使用量を推定するシステムを活用し、ユーザーの省エネ・省コストにつながる家電の使い方をメールやLINEでアドバイスする。