屋外現場の安全IoT、気象情報と携帯センサーでより確実に

モノのインターネット(IoT)技術を活用して、業務効率を上げたり、安全安心を担保したりする取り組みが産業界に広がっている。けれども屋外では、ゲリラ豪雨が作業現場を襲う。近ごろ天気予報の精度が上がったとはいえ、突然局地的に発生する竜巻や雷にも注意が必要だ。

全国の1時間降水量50mm以上の年間発生回数(気象庁サイト)を見ると、それは1975年から右肩上がりで推移。今も増加傾向にあるゲリラ豪雨など、天候の急変から屋外作業者を護ることは大きな課題になっているという。ウェザーニューズとKDDIは、本日より、「KDDI IoT クラウド ~従業員みまもり~+天候予測」サービスの提供を開始する。

製造現場や建設現場でウェアラブルデバイスにより温湿度など周囲の環境を測定し、熱ストレスレベルや悪天候などを予測し、作業責任者らへ通知する「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」をパワーアップした。今回のサービスでは、携帯型の気象センサーで取得する気象情報と、ウェザーニューズの超局地的(1kmメッシュ)気象予測モデルを組み合わせることで悪天候を予測し、作業現場単位でスマホへアラーム配信する。

安全管理ソリューションについて両社は、今春よりメディアクリエイトコミュニケーションズの66の現場で、実際の屋外や高所での作業における実証実験を行った。結果、期間中に約400件のアラームを通知して適切な作業判断に活用されたという。先のしくみで提供した大雨のアラーム機能に加えて、この度は作業現場でのニーズが高い熱中症、強風、雷、低体温症、気象庁による警報のアラーム機能を提供する。

作業状況の報告機能も備えた"従業員みまもり+天候予測"サービスは、アイレットがシステムを構築し、ウェザーニューズが「KDDI IoTクラウド API Market」に提供する超局地的気象予測モデルAPIを利用して、展開されている。