OCRと文書管理がオールインワンで実現する新サービス

ウイングアーク1stは、3種類のOCRエンジンで紙の書類をデータ化し、自動振り分けをはじめとした文書管理や、ETLやRPAとの自動連携によるデータ活用を実現する、文書データ活用ソリューション「SPA Ver.10.0」を販売開始した。

SPAは、OCRと文書管理の機能を統合し、書類のデータ化や業務の自動化、データの活用を支援する文書データ活用ソリューション。これまで人が作業をしていた業務を自動化することで作業工数を削減し、より高付加価値な業務に時間を割けられる。また、紙の書類をデータ化することにより、文書を検索して素早く入手できるだけでなく、BIツールを使ったデータの可視化や、ETLツールやRPAツールと連携可能にする。

紙の書類をデータ化するOCRエンジンは「ABBYY FineReader Engine」「WingArc Data Capture(自社開発のAIベースOCRエンジン)を標準搭載しており、Tegakiは有償(従量課金)で提供する。これら3つのOCRエンジンは、フィールド単位で切り替えられる。それぞれのエンジンが得意とする領域を使い分けることで、全体の認識率の向上を図る。

また、文書の作成から破棄までの証跡を残すことや、文書の保存期間に応じた自動削除といった操作を自動化できる。文書定義はノンプログラミングで行え、ユーザーが設定を自由に行えるので開発生産性が高く、システム維持のための継続的な費用負担はない。さらに、人が紙をファイリングする際の判断基準となる「仕分けのルール」を自動化。PDFやOfficeファイル、画像ファイルの日付や数字、文字列などの条件を読み取り、あらかじめ指定したフォルダに振り分ける。

パッケージ版は、2018年6月29日提供を開始した。価格は、379万5,000円から(税別/初年度の保守費込)。また、新たにクラウドサービス「SPA Cloud」を、7月31日に開始する。価格は、10ユーザー当たり5万円から。