情報通信
ショートメッセージを一斉配信する企業・団体向けプログラムはじまる
ケータイ番号は、利用する携帯電話会社を変更する際にも、メールアドレスと比べれば変えることが多くない。ゆえにSMS(ショートメッセージサービス)は、電子メールや電話、郵送よりも高い到達率や開封率が見込める手段として用いられている。
顧客への連絡、携帯アプリの初回ユーザー登録や決済時の本人認証の用途、またプロモーションやアンケートなど顧客エンゲージメントを高める用途などに活用が拡大している。こうした中、様々な製品・サービスにSMS配信機能を容易に組み込めるオープンなAPIが求められているという。NECは、昨年末にサービス提供を開始した「NEC SMSプッシュサービス」の新たな価値創造を目的として、パートナープログラムを来月より開始する。
複数の携帯端末に一斉にSMSを配信できるクラウドサービスにおける今回のプログラムでは、パートナー企業が同サービスを自社サービスとして販売できるメニューを用意し、NECが同サービスの提供事例を紹介。パートナー企業の製品・サービスに「NEC SMSプッシュサービス」を容易に組み込めるようAPIを公開し、相互接続性を確認するための検証環境を無償で提供する。
「セールス・マーケティングサポート」にてパートナー企業の販売活動を支援、各種セールスツールの提供を行い、「テクニカルサポート」では、SMS本文暗号化ツールの適用や多言語音声翻訳サービスとの連携に関する取り組みを紹介なども行うという。同社は、これらにより、パートナー企業との新たなソリューションの創出に取り組み、企業や公共機関におけるSMSの活用拡大を目指す。
このたびのパートナープログラムについて、AIの活用や業務自動化への取り組みとして音声自動応答サービスやチャットボットサービスを提供しているメディアリンク代表取締役の松本淳志氏は、「日本市場におけるSMS配信利活用が活性化――」と歓迎の意を表明した。