ConcieLinkは、対話インターフェースを通じて様々な業務システムをコントロールする。対象となる既存の業務システムやクラウドサービスとの接続は、API(Application Programming Interface)で行う。接続先のAPIの知識と簡単なJAVAの知識があれば、最短1カ月程度でConcieLinkを利用することが可能。また、テキスト入力のみの統一したユーザインターフェースが提供されるため、新たなインターフェースの開発やユーザーへの教育も必要ないという。
提供形態は利用ニーズに合わせて、クラウド型とサブスクリプション型(オンプレミス)の2つを用意。クラウド型は、ConcieLinkへの接続環境を用意するだけで利用でき、最大リクエスト数と保存データ量に応じた7つの料金体系で提供する。また、クラウド型では簡単にサービスの試行ができる3カ月間無償の「Freeプラン」も用意している。
サブスクリプション型はユーザーのサーバやクラウドサービスに導入する形態で、クラウド型と同様に1カ月当たりのリクエスト数に応じて、4つの料金体系で提供。また、導入支援サービスやオンサイト講習などのオプションサービスも用意している。
近年の自然言語処理技術を応用した「チャットボット」での応答や顧客対応など、ロボットによる業務代替でのコスト削減に注目が集まっている。中でも、「対話インターフェースを活用し様々なシステムをコントロールする」というコンセプトはコスト削減や省力化に加えて、社員の生産性向上や働き方改革などへの効果も期待されている。
コンシューマ向けにこのコンセプトを実現した製品にはスマートスピーカーがあるが、業務システムなどエンタープライズシステムの制御に利用できる製品はこれまでほとんどなかった。そこでTISでは、ユーザーの協力のもと、対話インターフェースによるエンタープライズシステム制御のための実証実験を進め、ConcieLinkを開発した。