産学連携で先端技術の社会実装を目指す、沖縄科学技術大学院大学ら

沖縄科学技術大学院大学(OIST)とAI特化型インキュベーターであるディープコアは、両者の連携推進に係わる覚書を2018年4月2日に取り交わした。

AIやロボティクス、IoT(モノのインターネット)をはじめ、様々な領域で技術革新が進み、グローバル規模で産業構造が急速に変化する中、研究機関や企業が連携するオープンイノベーションを推進し、国際競争力を高めることはますます重要となっている。

OISTは沖縄の地において、分野間の壁のない学際的なアプローチで世界最高水準の科学技術に関する教育、研究を行う国際的な大学院大学。神経科学、数学・計算科学、物理学、そして理論といった多面的なアプローチでAI関連研究を進める研究グループを擁し、スーパーコンピューターなど世界レベルのインフラを備え、イノベーションをもたらす研究を推進するとともに、起業家育成や、沖縄における技術開発と商業化のハブとしての機能を高めている。

DEEPCOREは、AI、特にディープラーニング分野の若手起業家育成を目指すインキュベーター。AI技術者や研究者向けのコミュニティ&コワーキングスペース「KERNEL HONGO」を2018年夏にオープンするとともに、企業や研究機関等と連携したエコシステムを構築し、世界に破壊的イノベーション起こす起業家を育成する。

両者は、グローバルに通用するイノベーションを日本から起こすという共通のビジョンの下、先端技術に通じるそれぞれの人材が連携する仕組みを構築する。OISTの研究者と、DEEPCOREが支援するAI技術者やAI応用分野のビジネス人材、起業家などが連携することで、イノベーションの創出を図る。