国内No.1旅行アプリ×位置情報=ヒットするターゲティング広告

観光地を訪れると、デジタルマップを片手に散策したり、店先でスマホ画面を囲んではしゃいだり、旧跡の脇で連れと相談したりSNSに写真をアップしたりしている人たちを見かける。近ごろはまったく便利になったものだ、と、かつて地図とガイドブックを買い込んで旅行に備えていた世代はつぶやく。

そんな世代が記憶している"MAPPLE"も今や電子化されていて、ガイドブックと連動する無料アプリ「まっぷるリンク」(iOS版/Android版)は累計DL(ダウンロード)数1300万。旅行アプリとしては国内No.1の人気だという。旺文社は、日本最大級のオフライン行動データプラットフォーム「Beacon Bank(R)」を提供するunerryと協業し、「まっぷるリンク」利用者を対象に、位置情報連動型の広告配信サービスを開始した。

スマホユーザーがジオフェンス(GPS/Wi-Fiスポット/ビーコンによる仮想の境界線)内に入ったときにする広告やクーポン等配信のしくみ――。これを使って、日常のおでかけや生活者として店舗周辺にいる「まっぷるリンク」ユーザーのスマホにリアルタイムで「電子チラシ広告」を届ける。

他に類を見ない特長として、「まっぷるリンク」ユーザーが、まさに旅先でアプリを利用している状況=観光客に絞り込んで、その位置と状況にふさわしい広告をタイムリーに配信できるメリットが挙げられる。DL版ガイドブックはエリアを特定できるため、日常生活、仕事や帰省中の人に観光情報を配信する"ミスマッチ"が避けられるほか、ユーザーの旅程に"提案"を組み込みやすく、とても的確な広告配信が実現するという。

今回のサービスは、「電子チラシ広告」と「観光客ターゲティング広告」という2つの顔を持っていて、実証実験では従来の同社アプリ広告と比べ平均して約4.5倍のクリック率をたたき出し、その高い広告効果が証明されたとのことだ。