洋上風力発電システムの実証機を北九州市沖に設置、NEDOと日立造船

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と日立造船は、次世代浮体式洋上風力発電システムのバージ型浮体を完成させたことを発表した。

今回の事業で採用しているバージ型浮体の特徴は、一般的なセミサブ型と比較して小型・軽量で、水面下に沈む構造物の深さ(喫水)が浅いため、水深50m程度の浅い海域でも設置が可能なことだという。

今回発表したシステムは、鋼製のバージ型浮体式構造物に2枚翼アップウィンド型3MW風車を搭載。スタッドレスチェーンと高把駐力アンカーの組み合わせによる計9本の係留システムで係留し、厳しい気象・海象条件においてもシステムの安全性が確保されるよう設計されている。

洋上風力発電は風車を支える基礎構造の形式により、海底に基礎を設置する「着床式」と、基礎を海に浮かばせる「浮体式」に大別される。NEDOが実施した調査では、日本の海域で洋上風力が導入可能な海域面積を、離岸距離30km、水深200mまでの海域範囲で調査したところ、着床式と浮体式の経済性が入れ替わるとされる水深50mで区切った場合、浮体式(77,442km2)は着床式(14,745km2)に比べて約5倍の導入可能海域面積を有するとの結果を得た。

このことから、洋上風力発電の導入を加速するためには、着床式洋上風力発電の導入に加えて、より広い海域に導入が可能となる浮体式洋上風力発電が必要となることが明らかになった。

近年、国内外で2MW~7MWクラスの浮体式洋上風力発電の実証研究が開始され、技術的な検証が進められている。普及を拡大していく上では、着床式洋上風力の発電コストと競合できるさらなる低コスト化に向けた先進的な技術開発が必要とされている。

そこで、NEDOは、浮体式洋上風力発電にとって比較的浅い水深50m程度から設置可能で、かつ一般的なセミサブ型浮体と比較して小型・軽量なバージ型浮体の開発を行う実証事業を進めてきた。

実証海域は、福岡県北九州市白島沖合の、北九州港響灘地区から約15Kmの海域。2018年夏頃に実証機を設置し、同年秋頃からの実証運転開始を計画している。

次世代浮体式洋上風力発電システムのバージ型浮体が完成


カテゴリー: エネルギー   

大島 純一郎

大島 純一郎Author

証券系システムエンジニアやIT系資格対策問題集の編集、IT系Webメディアの編集記者などの経歴を生かして、企業向けIT関連の記事制作に携わる。専門は、IT、金融、医療分野。医療情報システムの企画/構築、運用に関する知識を有する専門者としての資格、医療情報技師、情報セキュリティアドミニストレータの保有者。

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