明日の太陽光エネ活用を促す、"日射スペクトルデータベース"を公開

地球に優しい再生可能エネルギーの代表格である"太陽光"はしかし、人間が制御できない自然現象であり、日中といえども日射(地表での太陽光の放射エネルギー)が一定していない。それを発電や蓄電に利用しようとすると、場所や時間帯、そしてそこでの気象が鍵となる。

ゆえに、年間時別日射量データベース(METPV-11)、年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)、全国日射量マップや、アジア標準日射量データベースといった日射に関するさまざまな情報をウェブ公開している。NEDOはきょう、日射エネルギーの波長分布を示す「日射スペクトルデータベース」について、3年間('12年末~'15年末)のデータを加えて機能を拡充、新たに公開したことを発表した。

日射スペクトルデータベースでは、北海道(長沼町)、茨城県(つくば市)、岐阜県(岐阜市)、佐賀県(鳥栖市)、鹿児島県(沖永良部島)の国内を代表する5地点における傾斜面と水平面での日射スペクトルデータを気象データとともにデータベース化していて、表示ソフトを用いたデータの閲覧とデータのダウンロードが可能となっている。ブラウザーで日射強度グラフをあわせて見ることもできる。

新公開の同データベースは、NEDO事業(高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発など)において、日本気象協会が開発した成果。これまで約1年分にとどまっていた、従来の期間を含めた複数年の日射スペクトルデータの閲覧が可能になり、年ごとの収録データの違いを考慮した国内地点での日射スペクトルの特徴が分かるようになったという。

今後、太陽光発電事業者による特定の年の気象状況によらない、より標準的で高精度な発電量評価や太陽電池メーカーによる高効率な次世代太陽電池の開発(例:太陽電池モジュールで世界最高変換効率31.17%を達成)に向けた研究に、同データベースの活用が期待されるとのことだ。