パブリッククラウドのセキュリティリスクを減らす、SaaSが登場

IT(情報技術)基盤をサービスとして、あるいはプラットフォームやソフトウェアをサービスとして利用する。クラウドユーザーは日本国内にも多い。その仕組みは、パブリックになっているものを使うほどに運用等の負担を減らすことができるが、情報セキュリティリスクの懸念が増す。

パブリッククラウドはその拡張性や柔軟性が評価されて企業での採用が加速する一方で、設定ミスや人的エラーによる情報漏えいや不正アクセスなどの事故が発生していて、セキュリティ運用とコンプライアンスの実現をサポートする、パブリッククラウド専用ソリューションのニーズが高まっているという。

ソフトバンクはきょう、パブリッククラウドサービス向けのSaaS型セキュリティ管理サービス「Dome9」の国内販売を開始した。同社は'17年に米国Dome9 Security社に出資していて、日本国内でDome9製品を独占的に取り扱っている。

サービスとしてのソフトウェア(SaaS)で提供されるDome9は、「ネットワーク設定状況の『可視化』」、「設定ミスなどを自動的に検知し、コンプライアンスに準拠したセキュリティ設定の保持を実現」、「オペレーション支援機能で『可用性』の高いシステムを維持」といった特長を備えていて、日々更新されるシステム環境を継続的にモニタリングし、見過ごしやすい設定ミスや不適切なセキュリティー設定を容易に検知――。効率的で安全なクラウド環境を実現する。

AWSなど主要なグローバルパブリッククラウドに対応していて、ひとつの管理コンソールを通して複数アカウントと全リージョンのセキュリティー設定、コンプライアンス準拠の状況を可視化できる。Dome9の導入によって、準拠に要する作業工数、クラウド環境特有のセキュリティリスクが軽減され、企業は異なる複数のクラウドサービスでも、一定の水準で管理・運営のオペレーションを維持可能になるという。