みずほFG、手書き・非定型帳票の事務効率化の実証実験

みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)とBlue Labは、シグマクシス、ギリアと共同で、AI(人工知能)、OCR(文字認識技術)、RPA(ロボットによる自動化)を活用した、手書き・非定型帳票の事務効率化ソリューション(以下、AORソリューション」)の実証実験に成功したと発表した。

みずほ内における実用化により、業務の大幅な生産性向上を目指すとともに、他の金融機関や事業法人に対するAORソリューションの提供を見据え、新会社設立も視野に入れた事業化に着手する。

また、みずほ銀行が出資する「みずほFinTechファンド」は、AORソリューションの共同開発パートナーであるギリアとの連携強化を目的に、ギリアへの出資を決定した。

AORソリューションは、従来マニュアル作業が必要であった手書き・非定型帳票の事務処理業務について、AI技術などを活用することでより高い精度で文字情報をデータ化し、業務全体の自動化や効率化を実現するというもの。実証実験では、およそ8割のマニュアル作業を削減できる可能性を見出したという。

実用化に当たっては、2017年以降、数カ月にわたる実証実験を通して実用化のめどが立ったことからみずほFGの子会社であるみずほ銀行の業務を皮切りに、今後、グループ各社の同種業務に対しても導入を推進し、大幅な生産性向上を目指す。

AORソリューションの事業化については、みずほ内の実用化にとどまらず、金融機関や事業法人向けのソリューション提供の事業化に着手。具体的には、みずほ、Blue Lab、ギリア等が出資する新会社の設立も視野に新規ビジネスを事業化していく。