JVCケンウッドは、トラック運送業界を対象とした商用テレマティクス分野への参入に向けて、通信型ドライブレコーダーを新たに開発。2018年9月からデータ・テック製「セイフティレコーダ」と連携したシステムの提供を開始する。
新開発の通信型ドライブレコーダーは、高画質録画に加えて通信機能を有することで、記録した映像や急加速・急減速といった運行情報、位置情報などをクラウドサーバへ直接送信できる。これにより、安全運転支援や運行情報の管理、事故など緊急時の迅速な対応といったサポートを可能にする。また、広画角や多チャンネル録画対応といった商用車両への設置に最適な機能を搭載している。
トラック運送業界では、2017年4月以降に車両総重量7トンクラスのトラックでもタコグラフ(運行記録装置)の装着が義務化されており、運行時間や速度など車両の稼働状況を記録することで、安全管理や労務管理に活用されている。
また、ドライブレコーダーと組み合わせることで、録画された映像を安全運転や運転マナーの指導に役立てるだけでなく、事故発生時には記録された映像を基に事故の要因分析や再発防止策を講じられることから、トラック運送業界においてドライブレコーダーの普及が急速に進展している。
JVCケンウッドでは、2017年8月に発表したタクシー業界向けのテレマティクスソリューションに続いて、トラック運送業界を対象とした商用テレマティクス分野へ向けて、新たに通信型ドライブレコーダーを開発した。また、同分野への参入のファーストステップとして、データ・テックのセイフティレコーダと連携したシステムの提供を2018年9月に開始する。