2017年国内ミドルウェア市場規模は4,604億5,700万円、IDC調査

IDC Japanは、国内ミドルウェア市場を調査し、2022年までの同市場の予測を発表した。クラウド型DWHなどのPaaSサービスが市場の成長を牽引し、前年比成長率6.8%の堅調な成長となったという。

IDCではミドルウェア市場を「アプリケーションプラットフォーム」「データ管理ソフトウェア」「インテグレーション/オーケストレーションミドルウェア」市場の3つの中分類市場と中分類市場に含まれる13の機能別市場に分けて市場規模予測を行った。

これによると、2017年の国内ミドルウェア市場は、前年比6.8%増と堅調な成長を記録し、市場規模は4,604億5,700万円となった。2017年の国内ミドルウェア市場は企業のシステム基盤のクラウド移行が進展する中でクラウド型DWH(Data Warehouse)ソリューションやモデル駆動型のAPaaS(Application Platform as a Service)などのPaaSが好調で市場の拡大に貢献したと分析する。

今回のレポートにおける2022年までの予測期間を通じて進展が期待される企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた投資が、今後の国内ミドルウェア市場の幅広い分野の成長を促すとIDCは予測している。

DXの推進とクラウド利用の拡大はAPI(Application Programming Interface)を通じた社内外のクラウド連携の高度化とリアルタイムアナリティクスに対するニーズを拡大。国内ミドルウェア市場規模は2022年に6,559億3,800万円となり、CAGR(年間平均成長率:Compound Annual Growth Rate)は7.3%になるとIDCでは予測している。

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストである草地 慎太郎氏は、「企業のパブリッククラウド活用の進展は複数のサービスを使い分けるマルチクラウド環境へと向かっている。サプライヤーは企業のDXを支援するためにインテグレーションミドルウェアを活用したセキュアで高効率なマルチクラウドインテグレーションの提案が求められる」と分析する。