多くの企業が新たな働き方に向けた取り組みを検討しているが、実際の業務の現場では、定型作業などで多くの時間が費やされている。このような背景を受けて、富士通は、時間や場所に捉われない柔軟な働き方に対応した環境を整備するソリューション群に加え、業務そのものを変革するサービスを体系化したACTIBRIDGEを追加し、新しいワークスタイルの定着を支援する。
ACTIBRIDGEは、ユーザーの業務課題を可視化し検証を行いながら先進技術を活用して業務課題を解決するデジタルコンサルティング、多様な最先端技術をラインナップしたデジタルテクノロジー、富士通のノウハウや経験を提供するナレッジサービスを統合したサービス。
デジタル技術に精通したデジタルイノベーターが、上流のコンサルティングからPoC(実証実験)・導入・構築・運用までをトータルに支援する。これまでのフィールドイノベーション活動で培った独自の手法で、ユーザーの現状の業務を可視化し、根本的な課題を深堀りすることで、ICT活用を超えた業務プロセス改革にまで踏み込んだ提案を行う。業務プロセス変革やICT適用の効果を評価するPoCを通じて、最適なテクノロジーやノウハウを提供し、高い生産性とビジネス価値を生み出すユーザーの業務改革を支援する。
RPAツールとしては、富士通グループの「FUJITSU Software Interdevelop Axelute(インターデベロップ アクセリュート)」「FUJITSU Software EntreQue(エントリーク)」「FUJITSU Embedded System QualityPartner GENEST(ジェネスト)」をはじめ、グローバルで高い利用実績を誇る他社のRPAツールも活用する。
RPA適用の際に課題となるRPAロボットのガバナンスや運用ルール、セキュリティ対策においては、独自のRPA標準運用テンプレートを活用し、適切に設計。また、構築したRPAロボット自体の運用・管理・メンテナンスを富士通が請負うBPOサービスも提供する。
また、ACTIBRIDGEは、RPA以外にAI、BRMS、BPMS、IoT、AR/MRなどの最先端技術を豊富に用意し、それぞれを最適に組み合わせることで、RPAだけでは変革できなかった業務も含め、自動化やデジタル化を推進するという。
さらに、オフィスワークの自動化・効率化を保守保全、製造、サービスなどの現場フロント業務にも応用・展開。デジタル化により生み出される現場のリアルな情報やビッグデータの分析から、業務効率化や生産性向上のみならず、サービスや製品の品質向上、製造リスクの低減なども支援できる。
同社は、2020年度末までに売り上げ40億円を目指す。