ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)と、カナダのMagna International(以下、マグナ)は、エントリレベルからミッドレンジの車両に最適となる低価格の3Dサラウンドビューシステムを開発したと発表した。
マグナの3Dサラウンドビューシステムでは、ルネサスのスマートカメラや3Dサラウンドビューに最適な車載用SoC「R-Car V3M」を採用した。この新しいシステムにより、自動車メーカーは幅広いユーザーにより安全で先進の自動車を提供できるという。
マグナの3Dサラウンドビューシステムは、パーキング時や低速運転時にドライバーを支援する360度パノラマビューを提供する車両カメラシステム。ドライバーは、使いやすいインタフェースで周囲の景色を操作でき、オブジェクト検出によって経路上の障害をドライバーに警告する。このシステムにより、ドライバーはリアリティのある360度の視界を手に入れることができ、俯瞰映像を表示するだけの既存の駐車支援システムも大幅にアップグレードが可能だという。
また、すぐに使用できるシステムのため、インテグレーションの時間や開発コストを最小限に抑えられるという。これにより、自動車メーカーは3Dサラウンドビューシステムを、容易に低価格なオプションとして追加できると説明する。
ルネサスによると、将来の車両には3Dサラウンドビューシステムを搭載していくとしている欧州の自動車メーカーを含め、自動車メーカー数社がすでにこの技術に強い関心を示しているという。